(続編)俺について来い〜俺様御曹司は生涯の愛を誓う
「なぜだ」

「記憶障害になるんですよ、先生から聞きましたよね、翔と翔太のことを忘れるなんて、そんな悲しい事出来ません」

「俺は静香に生きていて欲しいんだ」

「絶対に手術は受けません」

「静香」

「翔と翔太を忘れるなんて死ぬより辛いです」

静香は泣き出した。

俺は静香を引き寄せ抱きしめた。

俺だって辛く悲しいよ、でもこの世から静香が消える事の方がもっと悲しい。

耐えられない、たとえ目の前の静香が俺の記憶がなくても生きていて欲しいと思った。

静香はいつまでも泣きじゃくっていた。

俺はずっと静香を抱きしめていた。
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