一途なイケメンくんととろけるくらいに甘いキスを
「お邪魔します」
「どうぞー」
約束の土曜日。
私の家に友香ちゃんと琥珀くんが来た。
2人とも私の家に来たことがあるから、来やすいだろうと勉強会の会場は私の家になった。
2階の私の部屋へと2人を通し、3人では少し小さめのテーブルを囲んで座った。
するとすぐにお母さんが私の部屋へとやって来た。
「ようこそ〜今日は勉強会だってね、みんな頑張ってね」
「あっ、ありがとうございます!」
「……どーも」
何度も遊びに来ている友香ちゃんはお母さんとも慣れたように話していた。
逆にまだ一度しか来ていない琥珀くんは、どこか緊張しているようだった。
お母さんがお菓子とジュースを置いていってくれて、「邪魔者は退却するわ」とすぐに出ていってしまった。
少し前を考えれば、友香ちゃんと琥珀くんと私という集まらなさそうな異色のメンバー。
今思えば、よくこの場に琥珀くんが来てくれたと思う。
「じゃあ何から始める?」
場を取り仕切ってくれるのは友香ちゃん。
なんだか緊張していた私にとって友香ちゃんの存在はとてもありがたかった。