一途なイケメンくんととろけるくらいに甘いキスを
これ以上この話は続けられない。
「何か話の途中だった?」
察しのよすぎる琥珀くんはそう私たちに問う。
「ううん、なんでもない」
思い出して赤面しそうな顔を必死に隠してそう答えた。
「そうそう、女子トークは聞いちゃダメよ」
「ふぅーん」
案外琥珀くんは、気にしていなさそうだった。
……というよりは、あまり興味がなさそう。
その方が私は助かる。
琥珀くんの前で「キスしたいですか?」なんて口が裂けても恥ずかしすぎて言えないから。
でも本当に我慢させてしまっているなら……
琥珀くんの気持ちを聞いてみたい気もする。
その後は仲良くお菓子を囲んで食べて、学校での話をしていたら、あっという間に時間が経ってしまった。
思ったよりも話に花が咲いてしまって、勉強していた時間よりも話していた時間の方が長かった気がする。
でも、苦手な数学を進められたのは、私の中では大きな進歩だった。