一途なイケメンくんととろけるくらいに甘いキスを
「ん?何?」
「その……」
なかなかその先が出てこない。
友香ちゃんに聞いた時よりもドキドキする。
「その、あのね……」
琥珀くんは私の言葉を待ってくれている。
秋の匂いを乗せた心地よい風が頬を掠め、髪を揺らした。
「琥珀くんって……キ、キス……したいって思うの?」
だんだん語尾が小さくなってしまった。
琥珀くんに私の声は届いただろうか。
「やっぱり煽ってんだろ」
琥珀くんは空いていた右手で顔を覆っていた。
それはどんな反応?
してみたい?
やっぱり嫌?
遠慮してる?
「もちろん、今すぐ瑠莉に触れたいに決まってんじゃん」
琥珀くんは小さな声でそう答えた。
真っ直ぐと私の目を見る琥珀くんに、ドキドキが止まらない。
「でも、俺は瑠莉が良いって思うまで待つって決めてるから」
やっぱり、私のせいで我慢させてしまっているのかもしれない。
ちょっとだけ、チクリと胸が痛んだ。
それと同時に琥珀くんの優しさを感じた。