モテすぎる先輩からめちゃくちゃに愛されたい

「あー…うん、覚えてる」


「それを撤回させてください！」


「……え」


「やっぱり先輩のことが大好きなんです！だからもうずっと渚先輩の隣にいるって決めました。……だから、先輩のことこのまま好きでいてもいいですか？」



ジッと視線が交わってお互い逸らさない。

その時間が長く思えてまるでドラマのワンシーンみたい。



「別にいーんじゃねぇの。あ、ってかお前婚約者いるんだって？」


「え！し、し、知ってるんですか！？」


「なんか朝陽から聞いた。つうことはお嬢様なんだよな」


あちゃー…朝陽先輩の仕業か、、！

でもいつかは渚先輩にも言わないといけなかったから逆に助かったかもしれない。



「はい」と頷くと、たちまち笑われた。



「ぷっ…お前にお嬢様とかマジで似合わないわ」



「あー！いまバカにしましたよね？」


「さぁ？どうだろう」



プイっと顔を逸らす先輩が愛おしくてしょうがない。