モテすぎる先輩からめちゃくちゃに愛されたい
そう思うとやっぱり寂しいなぁ。

だって入学式の頃からずーっと一緒にいたんだもん!



緊張気味だったわたしに声をかけてくれた時のことを思い出す。



***


入学式は緊張してたけど眠さには勝てないのが私。


コクコクと首が前後に倒れていたとき。



『あの』

『……っひゃい!?』


寝ぼけていたのか変な声が出た。


『ぷっ』って笑われちゃって、これがアズとの出会い。



それがきっかけで毎日のように話すようになった。



『えぇ!?じゃあアズ彼氏いたの?』


中学時代の恋愛エピソードをお互いに語ったり…ほんっとうに色々な話をしてきた。



気づけばもう家族同然なぐらいに大切な存在になっていた。


***



そんなアズとこれから毎日会えなくなる……って思ったら物凄く心が痛んだの。


「親友がお嫁にいくとかちょっと寂しいけど、あたしともちゃんと遊んでよね」
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