モテすぎる先輩からめちゃくちゃに愛されたい
もう〜!
分かってるでしょー?


バシっと先輩の肩を叩けば、まるで汚いものを見るみたいな顔で眉をひそめた。



「渚先輩に会いにきたんですよ!それ以外に来る理由なんてないですぅー」


「はぁ……」


「それで!種目なんですか?」


「リレー、台風の目と大縄と借り物競走だっけな」


うわぁ…やっぱり出る種目多いんだ。

先輩ってば何でも出来ちゃうからなぁ。


いつも人気でモテモテだから、きっとイベントになるともーっと人気になるはず。


なんでかモヤっとする。



「大変そうですね!あ、渚先輩に1つお願いがあって来たんです」


「お願い?」


「はい。体育祭の当日、わたしのハチマキと交換してください!」



『好きな人とハチマキを交換する』

ずっと憧れだった。


いつか好きな人ができたら叶えたい夢でもあったから。

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