エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい


それからは、掃除や洗濯を手伝ったりして一日を過ごしたが、
片岡家の主婦として彼女に教わることは多そうだ。

ふたりで夕食の支度をしていたら、煌斗が帰宅してきた。

「まあまあ、なんてお早いお帰りなんでしょう」

いつもは三谷が仕事を終えて帰った後なのに、今日はまだ明るいうちに煌斗が戻ってきたのだ。
三谷は家に優杏がいるからだとすぐに気がついた。

「優杏さんが夕食を作って下さってますよ。私は今日は早めに失礼いたしますね」
「三谷、気を遣わなくていいんだぞ」
「いえいえ、おふたりでごゆっくり」

煌斗にウインクをしてから邪魔者は退散とばかりに、三谷はそそくさと帰って行った。



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