OL 万千湖さんのささやかなる野望
こいつはどういう意味で言ってるんだろう。
俺としかデートしないとか。
……たぶん、なんにも深い意味はないんだろうな。
駿佑はそんなことを考えながら、思う存分、サビ抜きの海老を食べたらしい万千湖とレジに向かった。
払うという万千湖を押し除け、会計を済ませたとき、レジに来ようとしていた若い男、結構イケメン、がこちらを見て息を呑んだ。
「まち……」
と万千湖に声をかけようとする。
万千湖が、ひっ、という顔をし、駄目ですっ、というように素早く手を振った。
男は黙る。