好き 2
恐ろしい罰ゲーム Part2
はあ。
学校嫌だ。
昨日、遥輝を遥輝君と呼んでしまったせいで、徠斗に
【好きです。付き合ってください。】と送ることになって見事、送信されました。
送信取り消ししようと思ったけど既読がついちゃって。

「おはよう・・・。」
「深雪、おはよ。」
「おはよう。深雪。」
「あ。おはよう、二人共。」

2人とは仲直りして今まで通りの関係に戻った。
そして、そこに徠斗が教室に入ってきた。
どうしよう。
徠斗は私の前の席。
避けようと思っても避けられない。

「なあ、深雪。」

こっちによってくる。
ひえぇぇ。勘弁してください。
これも全部、遥輝が悪いんだから!
思わず(いつの間にか)私の隣にいた遥輝の後ろに隠れてしまった。

「昨日のLINEのことだけどさ」
「あれ、全部ウソだから!」
「・・・は?」
「あれは、罰ゲームでやることになっちゃっただけで・・・ごめん!」

遥輝を盾に徠斗に謝る。
遥輝はニヤニヤしている・・・気がする。

「徠斗おはよ。ごめんごめん。昨日さ、深雪が僕の事《遥輝》じゃなくて《遥輝君》って呼んだから罰ゲームでやらせたんだ。もちろん、相手を選んだのは僕★」
「お前・・・腹黒だな。」
「ん?なにか言ったかな?」
「いや。別に。」
「そういうことだから。それに、僕と深雪は付き合ってるから。万一そういうことはないよ。安心して。行こ。深雪。」

そう言われて何故か腕を引かれて螺旋階段のところまで連れて行かれた。
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