【完】再会した初恋の彼はチャラくて、イジワルで、ときどき優しい

その先へ…!

インターハイ予選決勝。今日のこの試合で勝てば本戦に進める。




試合の前のミーティングで花火絵監督から皆へ試合前の最後の言葉をかけられていた。




「今日はいよいよ予選決勝じゃ。しかも相手は因縁の海氷との試合。合宿の時勝ったからって油断せんようにな。得に稲葉、お前さんは井口の代わりとして出るんじゃからしっかりやるんじゃぞ」






「はい!」




皆やる気十分!私もマネージャーの一員としてサポートを試合と同じくくらい全力で頑張るぞ!!





稲葉の元へ行こうとすると、先に松葉杖をついた井口が稲葉と話していた。




「悪いな稲葉。俺がケガしたばかりに」





「いえ。先輩の分まで俺はいや、俺たちは勝ち続けます…!」




そこへ監督との話を終えた千田もやってきた。





「それにしても、高校最後の大会がケガで終わるなんてね。とことんついてないわね」
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