公認ラヴァ〜それでも愛してる〜
<つなぎ止めておくためならオレは何だって受け入れる>
ネットから振り込んだ金は大森さんの口座に入っているはず、ただ家で大森さんに電話をするのはいやだったのでいつもより早く家を出た。

会社の向かいにあるハンバーガーショップでコーヒーを飲みながら大森さんに電話を掛ける。

「賢也くんおはよう」

「おはよう、振り込みをしたけど確認できた?」

「大丈夫よ、お昼にはあの女の口座に振り込めると思う」

「よかった、二人の為に確実に頼むよ」

「わかったわ明後日は会える?」

「今夜の話し合いに寄るけど頑張ってみるよ、また昼に連絡するから」

「うん、愛してる」

答えることができず、そのまま通話を切った。
オレが愛してるのは有佳だから・・・・


落ち着かない時間をすごす、大森さんはちゃんと振り込んでくれるだろうか
集中できない為、仕事がなかなか進まない・・・
パソコン画面の右下にある時計のデジタル表示を見つめる。

12:00の表示に変ると同時に席をたった。
社内で話すのは憚られるため、コンビニでおにぎりとお茶を購入して公園に向う。

気がせってしまうが、あまり急かしてしまうと勘ぐられてしまう可能性がある。
40分まで待とう。

何かを待っているときは1分が非常に長く感じる。

やり直すチャンスをもらえたら、もう二度と有佳を裏切ったりしない。

長い時間を過ごしてようやく電話を掛ける。

「賢也くん、振り込みしたよ」

「もし妻が確認していなかったら困るから、振り込み伝票の写真を送ってくれないか」

「わかったわ、スクショしてあるから送るね」

「頼む、じゃあまた連絡する」

「がんばってね賢也」

通話を切るとLINEから通知が入り、確認すると振り込み画面のスクショが送信されていた。


はぁ
安心すると身体中から力が抜ける。



これで、有佳と話ができる。

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