私、拾われました!
漆黒の髪に色気の有る大人な雰囲気で、眼鏡が凄く凄く似合っている。


しかも、凄く優しい物言いだ。


「あの……」

「どうなさいましたか?」

「わ、私。こんな立派な部屋に住んで良いのですか!?」


だって、私が今まで暮らしていた家は自分の部屋さえ無かった。

しかも、こんな広い部屋に住んで良いのだろうか……。


家具のひとつひとつまでもが可愛くて完璧過ぎて怖い。


「当たり前ですよ。
財前財閥の下で働く以上、それなりにして頂かないと困りますから……」
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