臆病な私に,君の溺愛は甘過ぎる。

惑わされ


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「お,みおちゃーん!」

「ら,礼夢くん?」



帰り支度をする私のもとにやって来たのは,お昼に助けて貰ったばかりの礼夢くん。

こんな風に教室に会いに来るのは初めてで,ビジュアルの良い彼のお陰で私は沢山の注目を浴びた。



「ど,どうかした?」



周りからの視線に,きょどる私。

そんな私にニコリと笑った礼夢くんは

教室中に轟くイケボで



「デートしよ?」



そうのたまった。

1拍おいて,つんざめくような悲鳴。



『礼夢が自分からなんて……!』

『夾くんのみならず…??!』




ドタバタとする足音に,私は硬直。

まさに,雷が落ちたような衝撃。

あぁ,目の前がチカチカする。

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