ラクガキ
 鐘の音があたりに響く
 「新郎新婦の入場です!」
 みんなの歓声とともに俺たちはフラワーシャワーを浴びながら神父の元へ向かう。
 ふと横を見ると、世界で一番愛している人がこちらを愛しそうに見つめている。
 「ど、どうかした?」
 見つめられ、恥ずかしさに耐えられず動揺したように聞いてしまった。
 「ん?世界一愛している人と結婚できるなんて幸せだなって思って」
 愛おしさを含んだ笑顔に俺はこれが幸せなんだと思った。ここに昔の俺がいれば自慢してやりたい。昔は話すらもちろん顔も合わせてくれない程だった…
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