クビになった聖女ですが、嫁ぎ先で真の力が目覚めたので第二の人生は幸せです なぜか辺境竜騎士様の溺愛が止まらないのですが!
 飛竜たちの声が聞こえた。上空に旋回する飛竜たち。恐らく竜騎士たちが呼んだのだろう。

「レーニス」
 こうやって彼女の名を呼ぶ人は一人しか知らない。

「デーセオ様」

「俺と来い。交渉に行く」

「交渉?」

「ああ。いつまでもクレイデルとサライトの関係がこのようでも困るだろう。きちんと条約を結ぶべきであると思っている。交渉にはお前の力が必要だ。だから、俺と来い」

 レーニスは不安になって他の元聖女候補たちに視線を向けた。
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