僕らは運命の意味を探していた。
僕は呆れた表情を浮かべながら、あきと友花を見送り、少ししてから僕らも司令官に見送られながら、炎天下の下を歩いた。

 ふと、さっきと似た質問をしてみた。

「でもさ、なんであの時あれだけ、司令官の指示を拒否ったりしたんだ?」

「だってさ、見知らぬ男子なんかに、指図される筋合いはないからね。」

 こんな見た目なのに、毅然とした態度で自分の意見を通すとは、なんて恐ろしい高校生だろう。

 きっと僕には一生真似できない性格だと、僕は確信していた。

「今回もそうしようと思ったんだけど、真道にあれだけ説得力のある理由を突きつけられたら、否定する理由も無いからな。」

 紗南は、本当にギャルじゃないのかもしれない。冷静で現実的な考え方を持っていて、状況に合わせた対応が出来る女子。

 見かけで人の事を判断しちゃいけないという典型的なタイプに、僕には見えた。

 雲の無い空は一種の凶器で、僕らの体力を蝕んでいく。

 時計を見ても、まだ一時間くらいの徒歩のはずなのに、背中はぐっしょりだった。

 過酷な環境を現実世界と合わせる必要性をあまり感じない。変にこだわりが強いところ、一体あのゲームマスターは何者なんだろうか・・・・・・。

 しかし、改めてこの空間のクオリティーには感服する。まるで本当に地方の町にいるような気分にさせられてしまった。

 一帯に広がる畑に田んぼ、張り巡らされた電線。絵に描いたようなその風景だけが、今現在僕の癒し材料となっていた。

 どうやら、最後の記憶では都会の高校に通っていたらしい。だから目に焼き付けておきたかった。
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