君に酔いしれ



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あまり生徒が使わない、教室から少し遠めの
1階の自販機に俺は飲み物を買いに行く。




「…は?
りんごジュース売り切れかよ。」




しょうがなく、カフェオレのパックを買う





…癒結の奴、今日は家帰ってくんのか?


そんな事を考えながら自販機の傍で
飲み物を飲んでいると、
右側の廊下からこちらに向かってくる人影。


ふとその方向を見ると そこには見覚えのある顔。


今一番俺が気に食わない奴。



「あっれ~? 黒縞くんだ」



呑気に手をヒラヒラして挨拶してくる


もちろん無視。


コイツと仲良くなる気もないし
話す事もない。


俺はその場を立ち、教室の方へ戻ろうとすると…

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