地味子、学校のイケメン二人と秘密の同居始めます!
 キラキラキラキラ。
 なんて笑顔が眩しいんだ。
 その眩しさの欠片を分けてほしい。
 はっ、もしかしたら一緒に住んでいたらご利益があるかも・・・!?
 ・・・そんなわけないっか。
 「ありがとうございます」
 「それと、敬語やめよっか。同い年なんだし」
 敬語をやめる!?
 地味子が王子様に対してタメ口!?
 「流石にそれは恐れ多すぎます」
 「いいじゃん。なにより僕自身あんまり敬語で話されることに慣れてないから。ね?」
 なんでこんなに人に優しくできるんだろう・・・。
 私みたいな地味子、相手にする価値もないと思うんだけどな。
 「わかりました・・・」
 「言ったそばから」
 「・・・うん、わかった」
 「名前も下の名前で呼んでくれて構わないから。絢ちゃん(あやちゃん)
 絢ちゃん!?
 生まれてはじめてそんな可愛いニックネームをつけてもらった気がする。
 「あれ、絢ちゃんって呼んじゃダメだった?」
 「そんなことないよ!・・・晶くん」
 「うんうん、その調子」
 同い年なはずなのに、随分大人っぽいなあ。
 落ち着いた口調で紳士的すぎる真白さん、もとい晶くんは同い年にはとても思えない。
 それか、私が子供っぽすぎるのかも・・・?
 「じゃあ、一旦部屋に行ってきなよ。荷物の片付けとかもしなきゃいけないと思うし」
 「うん、そうしようかな」
 晶くんに見送られてリビングを出る。
 トントントン、と一段ずつ階段を上がった。
 あ、あの部屋かな。
 扉の前に段ボールが数箱置かれている。
 晶くんに教えてもらった部屋の場所とも一致してるし。
 段ボールを「よっこらせ」と言いながら持ち上げる。
 今のって、私おばあちゃんみたいだったかも。
 ガチャリとドアノブをひねったとき。
 「あ」
 「・・・・・・」
 隣の部屋の扉のほうが先に開いて、中から不機嫌そうな黒江さんが出てきた。
 「お前、まだいたのかよ」
 頭をガシガシと()きながら、こちらをちらりと一瞥(いちべつ)してこれまた不機嫌そうに黒江さんは冷たく言い放つ。
 「私、これからここにしばらく住みますから」
 「は?」
 「私を地味とか、ブスとか言うのは勝手ですけど。ここに住むな、とは言わないでくださいね」
 「お前、何言って」
 バタン。
 黒江さんが何か言いかけてたけど、無視してドアを閉めた。
 ・・・ちょっと感じ悪かったかな?
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