私の父親
中学一年の春親が離婚した。なんにも思うことがなかった私は、平然とおくっていた。毎日怒鳴り声がした日々、母が泣いている日々。もう全てが嫌になっていた。
居心地が悪かった。私は何故この家に産まれてきたのか、疑問に思っていた。母は『 ダメな母親でごめんね 』と私に言ってきた。別にそういうのを聞きたいわけじゃない。むしろ産んでくれてありがとうと私は思っているし、何せあの父親が悪い。仕事から帰ってきては「メシはまだか」とか「そんなことも出来てないのか」とかいつも偉そうにしていた。正直腹が立った。お前は人間として、そんなに偉いのか?もしくは自分の言ったことを全て正しいとでも思ってるのか?尚更意味がわからない。こんなことを言われ続けてから私は絶対に父親みたいにはなりたくないと心に誓った。

私は頭が悪く、要領があまり良くなかった。生まれつき体が弱くてあんまり学校に行けなかった。そんなことも許してくれない父親は本当に人間なのか?と疑った日も多かった。更には死ねばいいとか思うことも沢山あった。
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