本当は怖いグリム童話
輝一「いや、その棺に入ってるのって綺麗なお姫様だけど死んでるじゃん」

沙月「キス、しないんだ……」

私「うん。王子様はネクロフィリア(死体愛好者)だったと考えられるね。そして、白雪姫の入った棺を王子様の家来たちが担いで運ぶんだけど、家来の一人が躓いた拍子に棺が揺れ、白雪姫の口から毒林檎のカケラが飛び出し、白雪姫は目を覚ますんだ」

沙月「キス、全く関係ない!」

輝一「ロマンのカケラもないじゃん。まあ、どうせこの後は王子と白雪姫は結婚して幸せに暮らしましたってやつでしょ」

私「確かに王子様と白雪姫は結婚するんだけど、原作ではその結婚式のことも書かれてる。なんと結婚式には、白雪姫を殺そうとした王妃も招待されたんだ」

沙月「どうして?自分を殺そうとした人なのに」

私「王妃が結婚式会場へ行くと、そこには真っ赤に焼けた鉄の靴が用意されていて、王妃は家来に取り押さえられ、無理矢理その靴を履かされた」

輝一「えっ……」

私「王妃は泣き叫び、死ぬまでその靴を履いて踊り続けることになり、その様子を白雪姫はニコニコと笑いながら見ていましたとさ、おしまい!」

沙月「ああ、もうダメ!ディズニーまでまともに見られなくなっちゃう〜!」
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