クールなご主人様は溺愛中
「停電か?」


「ええ......」


もう、無理......。


「里奈、暗いのは?」


「無理」


そう言うと、手に温かい感覚。


「大丈夫だから、安心しろ」


ぎゅうっと手を握ると、安心感に包まれる。


「うん」


もう、無理だ。


自分の気持ちを騙し続けるのも、嘘をつき続けるのも。


私の、この気持ちはやっぱり、恋みたい。


叶えることはできない。


それでも、私、冬夜くんが好きみたい。
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