クールなご主人様は溺愛中
カフェかぁ......。


「そこで裏方、接客、呼び込みを決めるぞ」


私、何やろう......。


「ねえ、里奈ちゃん。一緒に呼び込みやらない?」


れんげちゃんが振り返って言った。


「やる!」


「お、何をやるんだ、澄野」


やばい、声、大きすぎた。


「あ、私たち、呼び込みやります」


れんげちゃんが笑って、先生に言ってくれた。


「おー、他にやりたいやつはいるか?」


誰も言わなかったため、呼び込みは私たちになった。


それからはトントン拍子に決まっていき、地獄みたいな時間が訪れた。


「実行委員、やってくれるやつは?」


誰も手をあげなくて、クラス中の空気が重くなるアレだ。


「......里奈ちゃん」


隣の悠くんに話しかけられる。


「男女ペアでやるやつだし、やらない?一緒に」
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