首取り様1
やめて。


それ以上は見たくない!


どれだけ願っても夢は止まらない。


見たくないものを見せてくる。


そして目覚めることも許さなかった。


佳奈が布団をめくりあげた。


その瞬間現れる首のない体。


頭部がなくて誰かわからないはずなのに、佳奈には即座にそれが明宏だと理解した。


銀縁メガネのインテリが微笑む様子が目に浮かぶようだ。


あぁ……。


次は明宏だ。


そう思ったときだった。


部屋の暗闇の影からいつの間にか5人の黒い人間が姿を見せていた。
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