人生を小説にするならば。
プロローグ


「雲はどうやって動いているか知ってる?」


私が幼稚園の年中の時だっただろうか。

1つ年上の友達が尋ねてきたのを何故か今でも覚えている。


「風で動いてるんじゃないの?」

私は適当に答えた。


「ちがうよ。雲のうしろにはね、宇宙人がいるの。その宇宙人が動かしてるんだよ!」


1つ年上の友達は自信満々に言ってきた。
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