黒蕀の森で、残酷な幽夢を
「何…これ……?」

ゴゴ……ン

ゴーン…

空ではなく地の底から聞こえてくるような雷鳴の轟きをバックに、荘厳な城がそそり立っていた。

幻じゃあないわよね?

あたしはレンガでできた城壁をなでた。

たしかにそこにある。

ピカッ

「きゃぁっ!」

あたしは雷に怯えて、なにがなんだかわからなくなってしまった。

とにかく、中に入ろう。こんな城が森の中にあるなんて聞いたこともなかったけど、確かにここにあるのだから。

城主がいるとしても、まさか吸血鬼だとかマッドサイエンティストだとか、そんな非現実的なはずはない。

これは、まぎれもなく、現実なんだから。

あたしは門をくぐると(けっこうあっさり開いたのだ!)、あたしの身丈の倍はあろうかという大きな扉の前に立った。

「ごめんくださーい!」
< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

レイン。新章

総文字数/1,653

恋愛(その他)8ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
砂漠の端に位置する 小さな王国 ヨルド 全てはそこから始まった…… 兄妹を切り裂く悪夢 運命の歯車は 何かを欠いたまま 不気味に廻り続ける 砂漠を追われた遊牧民の兄妹・レインとメルのお話です。 これからも二人には数々の試練が待ち受けていますが、彼らが運命に負けないように、私も書き続けていきます。 どのような感想でも受け付けています。 厳しくてもいいのでどしどし書きこんでくださいm(_ _)m
レイン。序章

総文字数/19,718

恋愛(その他)62ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
遊牧民として生まれながら 剣士としての才能を秘めた レイン そして たった一人の妹メル 「彼女の中で俺は、いつまでも綺麗な兄でいなければならなかった」 序章、完結しました。 近いうちに続きを書き始めます。 これはそんなに長くないので、よろしかったら是非、続編の前にお読み頂けたら幸いです。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop