数馬くんのことが好きすぎて腹がたつ


ずっと、憧れていたイケメンくんがひょんな事からこんなに距離が縮まって、嘘みたいで信じられへんけど。


これは夢じゃない!


「かりん、何か美味しい物でも一緒に食べて帰ろうか。何がいい?」


え、まだ仮の彼氏の続き?


それとも、もう終わってしもたんやろうか。


まぁ、別にどっちでもいいわ。


こうやって一緒にいられるだけで私は幸せやし。


「駅前の美味しいドーナツがいい!」


“かりん”って呼ばれる度に涙が出そうなぐらい嬉しくなる。


にやけて嬉しい顔が戻らへん。


んっー、もうどうしよう。


数馬が少し後ろを振り返る。


「かりん、何してるん?早く、こっちにおいで」


「あっ〜、待って、待って!数馬くん、歩くの早いねん」


「あっ、ごめん。ほな、もうちょっと、ゆっくり歩くわ」


私に歩幅を合わせてくれるなんて優しすぎる。


これで、私、数馬くんのこと一段と好きになりそうやわ。


でも、私ばっかり好きやったらどおしよう。


かりんが隣りにいる数馬の顔を見上げたまま自分の胸に軽く手を当てた。


私のドキドキまだ全然止まらへんみたいやわ。
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