くま先輩は、苦くて甘くて時々キス。
くま先輩は、苦くて甘くて時々キス。



「――先輩、くま先輩」
「んー……もう昼休み? ふぁーあぁ」


 私が声をかけたのは厳つくて堅くて学校で恐ろしいと呼ばれるくませんぱ……熊ヶ谷 龍樹(くまがやたつき)先輩があくびをした。


「おはようございます」
「ん、おはよ。ぴよこ」


 そして、私はくま先輩からぴよこと呼ばれていて名前は蕗谷 雛子(ふきやひなこ)


「また寝てたんですか、授業サボって」
「サボったというかだるかったんだよ、大丈夫だ。日数は足りてるから」
「そうですか、まぁいいですけど……今日のお菓子はシフォンケーキ作ってきたんですよ。先輩好きですよね」
「あぁ、好き。ぴよこが作ってくれるものはみんな好き」


 そう言って体を起こして私の隣に座ると「おいで」と手を広げた。



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