初恋を拗らせた幼馴染が婚姻届を持って溺甘淫らに求愛にやって来ました
 その後も何度か、子供作りにチャレンジしたが、行為の前にバブバブ興奮し過ぎて暴発してしまうので、身体を重ねる事がなかった。

 私としては、家族の為とはいえ、やっぱり少しでも好意が持てる人となら……と、思っていたから、好都合だった。

「本来ならお前の様な貧乏人が、由緒ある血筋の俺と口をきけるのでさえ有難い事だ。 そんなお前を、婚約者として置いてやっているのは子供の為だけだ。 良いな、俺の行動や趣味には絶対に口出すなよ! これは契約だ、俺の愛を求めるな! 」

「はあ…… 」

 プライドの高い彼から、しつこいくらいに繰り返される暴言、夜の姿と普段の好青年振りのギャップには、頭が下がるが、萌えるどころか、一緒に過ごせば過ごす程、心は冷めて行った。

 初めてではないけど、好きな人以外に抱かれるなんて……と、逃げ出したくて、泣きたい衝動を抑えていたので、キスさえする事のない夜の生活に、ホッと胸を撫で下ろしている。

 彼も私の事は、お手伝いさんくらいにしか思っていないのが見え見えで、会えば見下され、横柄で自分本位な彼、何よりも性癖が全く合わない。 人として、尊敬出来るところも見当たらず、見てくれだけの好青年に、私はこれっぽっちも心は動かなかった。

 
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