塩彼氏の愛 番外編3 彼氏は辛いよ
本当は一緒に住みたかったんだけど
結婚前の同棲は認めない!と空兄に言われてしまって。家族の事を考えると俺のワガママを通すわけにも行かず諦めた。


大体、ハナの相手なんか俺にしか務まらない。
空兄の圧を受けても耐えられる奴なんて世界中探しても多分俺だけ。


実家にいる時はお互いの家を行き来して
週に数回は会えてたけど今は会えても1ヶ月に1回くらいか…


物理的な距離が離れたくらいで
こんなに会えないものか?と最初は悶々としたけど、忙しさに慣れていくうちに会えない時間もいつしか慣れた。


でも俺はハナにだったら
本当はいつだって会いたい。
慣れたからって別に平気じゃねーから!
会いたいもんは会いたいんだ!


「ユンちゃんはホウレンソウ(報告相談連絡)がない!!」と、いつもハナは怒るけど…
 

メールの返信は苦手だからあんましないけど
声聞きたい時は電話してるし…そこにホウレンソウ求めなくてもいーじゃんか!
俺はただ声が聞きたいんだ!


「私の事覚えてますかー?!」と
ミヤって子(ハナの友達)と、酔っ払って夜電話してくる時があるけど…


忘れるわけないだろーが!
会いたすぎて幻覚見る時もあるってのに。
俺の愛をみくびるなよ。
めちゃくちゃ愛してるんだからな。


「ユンちゃん、忙しいんだからゆっくり休んで。えっ?お泊まり?!ダメダメ…私がいたら休めないじゃん帰るよ」


普段ゆっくり会えないから一緒にいたいんだけど。疲れよりもハナといたいんだよ!
なんでわからないんだよ!アホが!!



なんだよっっ?!!
心の声をハナに聞かせれば万事解決??
無理だから!!ハナに引かれるわっ!


俺ばっか好きでさ、誰かに取られるんじゃないかっていつも不安になる。
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