イケメンを好きになってはイケません⁈
 わ、ついてる。
 これ、どこのコンビニでも売り切れで、なかなか手に入らなかったんだよね。

 早速、冷凍庫のなかで、燦然(さんぜん)燦然と輝きを放っているそのアイスをカゴに入れようと手を伸ばすと、ほぼ同じタイミングで、隣からも手が。

 うわ、そんな〜。ひとつしかないのに。

 思わず、その手の主のほうを見てしまう。

 すると……

「も、森下くん、なんで?」
「えっ、杉本さん?」

 ふたり揃って、驚きの声をあげた。

 なんで、なんでこんなところで?
 近所なの? 彼の家。
「えっ、もしかしてこの辺に住んでるんですか?」
 先に訊いてきたのは森下くん。

「うん、向かいのマンションだけど」
「サニーヒルのこと? おれ、今日そこに引っ越してきたんですよ」

 
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