イケメンを好きになってはイケません⁈
 それもこれも、みんな彼女のおかげだ。
 いつもテーブルに3,4品、彩りよく並べてくれる。

「あんまり凝ったものは作れないよ」と言われたけど、彼女が作る食事は何でもおいしくて、かならずご飯3杯はお代わりする。

 困った。
 これじゃあ、幸せ太りへの道まっしぐらだ。
 最近、忙しくジムにも行けてないし。

 後片づけはなるべく手伝うようにしているけど、ビールを飲みすぎたりすると、つい彼女に頼ってしまう。

 で、キッチンで洗い物をしている後ろ姿を見ると……
 どうしても抱きしめたくなっちゃうんだよな。
「森下くん……もう、洗い物できないって……」

 困った声でそんなこと言われると、つい、赤く染まった首筋に口づけしたくなる。
 そして、そのままベッドに直行したくなる。

 耳元でそう囁くと、聡子さんはいつも困ったようにうつむいちゃうんだけど。
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