【短編】色褪せない夢

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「しらばっくれんなよ、お前がやったんだろ」
無数の傷でボロボロの姿の女の子の肩を抱いた瑞樹の声は、冷たくて

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「風紀を乱す奴はこの場所にはいらない
お前が気安く来ていい場所だと思うな」
汚いものを見るような目の瑠夏

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「すぅちゃん、、信じてたのに……」
今にも泣き出しそうな日向

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何も言わずに哀しい目をした優雨と

唇をかみしめて、私の肩を抱く大翔

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「私はやってない！！」
「…お前がそういう奴だとは思わなかった」

幹部室に響いた私の声と
大翔に向けられた瑞樹の哀しい声。


瑞樹に抱かれた女は肩を震わせて泣いていて
その瞳を見て一瞬でわかった。

「か、れん…？」
どうして、なんて言葉にはできずに


「お前が姫をやめるか冷沙を解散するか」

そんな条件を突きつけられて
私は、たったひとつの居場所を手放した。


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