この世界で愛した君に永遠の恋をする
次の日教室に入ると松葉杖を見たクラスのみんなが寄ってきてくれた。
2年生になっても遥とは同じクラスになれ、さらとは別々、海斗とは隣のクラスになった。
『奏!?その足どうしたの!?』
朝イチで遥が声をかけてくれた。私は
『昨日の部活で捻挫してさあ、、昨日も痛すぎて寝れなかった』と答える。
他の子も沢山声をかけてくれた。はっきり言って嬉しくてたまらなかった。同じクラスのバレー部の2人、遥を中心に荷物や準備など沢山助けてくれた。お陰で初日は何事もなく過ごすことが出来た。問題は2日目からだ。その日の放課後海斗からメッセージが来ていた。
『奏松葉杖どうしたの?』
『ああ、捻挫したんだよね靭帯が切れてるみたいで』
『そうなんだ、昨日部活無かったから今日見た時はびっくりした。』
『心配かけてごめんね早く治せるようにに頑張る。』
といういかにも中学生という会話を繰り返した。
そして会話が終わりそうになった時海斗から
『なあ、明日から毎朝迎えいっていい?荷物持てねえだろその状態じゃ』
衝撃だった。頭が追いつかず既読もつけられなかった。とりあえずギプスに気をつけながら風呂に入って落ち着いた後返事をすることにしよう。
『奏寝てる?』
海斗からまたメッセージが来ていた。普段返信が早い私が返信しなかったので寝てると思われたのだろう。私は
『ごめんギプスになれなくて風呂に苦戦してた』
と返事をする。そして考える。明日からどう学校に行くか。毎日車で送って貰うのは前提なのだが海斗が一緒に乗るとなると朝から心臓が持たなくなってしまう。私は海斗とのトーク画面で手が止まっていた。考えて考えて悩んだ挙句、
『私も海斗と一緒に通いたい。荷物持ってもらってもいいかな?』と送信した。
『おう。任せとけ。』過去一早く返事が返ってきた。

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