【完結】私、実はサレ妻でした。


「……なぁ、実乃梨」

 寝室へ行くと、夫が私のそばへとやってくる。

「……何?」
 
「久しぶりに、どう?」  
 
 私にそう聞いてくる夫。それは私を抱きたいってこと、なんだとすぐに悟った。
 そして思い出すのは、あのラブホテルのレシートのこと。 でも夫は、あのレシートを私が見つけたことさえも知らない。

 ここは何も悟られないのが、懸命だ。
 ……咄嗟にそう思った。
 
「……うん、いいよ」

「実乃梨……今日も愛してるよ」

 夫は私をベッドにそのまま押し倒し、何度もキスをする。

「んっ……」

 キスをしながら、パジャマのボタンに手を掛けると、一つずつボタンを外していく夫。

「んっ、ふぅ……」

 ちゅっと怪しい水音を立てながら、ブラのホックを起用に外していく夫。 
 そしてその胸に顔を埋めて、片方の手で私の胸を揉みながら、片方の手は一番敏感な所を弄(まさぐ)っていく。

「ぁっ……」

 夫の愛撫に感じてしまっている私を、嬉しそうに見つめる夫。

「実乃梨は本当、ここ弱いよな?昔からだけど」

「っ、ダメよ……」

 ダメだと言っているのに、夫は更に敏感な部分を激しく弄ってくる。

「あぁっ……っ」

 身体が段々熱くなって、疼き出す。
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