ストロベリーバニラのキス ひねくれた純愛(おまけの小話・その2)
「ええ、母は俺を産んで、
うつ病になったそうです。
病院に入院して、自殺したと聞きました。
表向きには病死ですが・・・・」

俺は感情を入れず、答えた。

「産後うつは珍しいものでは
ない・・
が、君にとっては不幸な出来事であった」
教授はいつものように、
うつむき加減で言った。

俺は煙を吐き出し、質問した。

「俺はマザコンですか?」

教授は俺を、
アーモンドの目を細めて見た。

「君の母親への想いは・・・
恋人に母親のイメージを重ねるのも当然だ」

教授は遠い先を見ていた。
バックを胸に、しっかりと抱きしめている。
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