ストロベリーバニラのキス ひねくれた純愛(おまけの小話・その2)

ここは仕掛けてみたい・・・

「頬っぺたについていますよ」

「ええ、どこ?」

「取ってあげますよ」
俺は軽く頬に手を当てた。

そして唇を合わせるように、
軽く彼女の唇をなめた。

「確かに甘い・・・」

「うううう・・なめるなんて・・
不意打ちは反則だ」
教授は赤くなってうつむいて、
うめくように声を上げた。

「キスぐらいしますよって、
前に言ったじゃないですか?」

俺はダメ押しで
「この程度じゃ、全然セフレではないですからね。

大人のキスは・・・
もっともっとエグイですから」

「私だって・・そのくらい・・
ネットで下調べくらいはするっ!」

教授は議論には
負けず嫌いらしく、抗議めいた
口調で言った。

「じゃぁ、この次は、
エグイのにしましょう」

「むん・・」
教授は鼻を鳴らした。

「その件は事前通告と、場所の
選定が重要だ」

「わかりました、そうしましょう」
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