ストロベリーバニラのキス ひねくれた純愛(おまけの小話・その2)

ストロベリーバニラのキス

「さぁ、車に乗ってください。
シートベルト締めてくださいよ。
飛ばしますから」

教授はストロベリーバニラの
ソフトクリームを片手に、

俺の女情報の入ったバックを
持って助手席に座った。

「ここから、高速で飛ばして、
2時間くらいで着きますよ」

俺はサングラスをかけて、
車を発進させた。

カーラジオからは軽快なジャズが流れる。
高速道路は、田舎の平原をずっと走る。

しばらくして、俺は口を開いた。

「さっきの俺の母親の
話の続きですけど・・」

俺は続けた。
「母はあなたと同じ外国人で、
きっと、心細かったのだと
思います、

親父も自分の事業を
大きくするのに夢中で・・
二人とも若すぎました。

今なら、俺も理解できますけど・・
俺は一時期、親父を憎みました。
母親をなぜ、
守り切れなかったのかと」

教授は黙って、
ソフトクリームをなめていた。

「俺もひねくれたし・・・」

俺はまっすぐ前を向いて、
はっきりと言った。

「俺はあなたを守りますよ。」

「カーライル、
君はその見返りに、私に何を望む?」

教授は目を伏せたまま、
小さな声で質問した。

俺は車を路肩に止めた。
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