ストロベリーバニラのキス ひねくれた純愛(おまけの小話・その2)
次に目覚めた時は、
昼過ぎだった。
「・・・・?!」

隣のベッドはもぬけの殻だった・・というか
きちんと整えられていたが。

「逃げたか!」
俺が飛び起きると、
ベッドサイドテーブルに
メモがあった。

・ホテルの支払いは終了
・緊急時の連絡先・・○○○・・・・・

たった2行だ。
それも簡潔な事務連絡・・・

もう少し甘くて、優しい・・
恋人のようにはならないのか・・

教授には無理だ。
知らないし、わからないのだから。

俺はベッドに座り、たばこを吸った。
それから、教授の携帯に電話を
した。

「アイリス・ハミルトンです。
ただいま電話に出ることが
できません。
御用件はぴーっとなったら、・・・・・」

俺は一呼吸置いて
「愛している、アイリス」
それだけ言って、切った。

するとすぐに電話が鳴った。
「はい、カーライルですが・・」

「ああ、カーライルか、
言い忘れた事があって」

教授のいつもの口調、
それに早口。

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