私(俺)の不器用な愛情表現



1度目は、ストーブのコードを職員室に取りに行く時に通る。


2度目は、教室に行くのにこの廊下を通る。


3度目は、次の授業が英語みたいで3階に行くのに、この廊下のすぐ近くにある階段を使うため、ここを通る。


ほんと、我ながら10年ぐらい前のことなのによく覚えてるよ。


って思う。


忘れたくても、忘れられなかったんだ。



忘れようとすれば、私は自分を見失って。


自分が今までどうやって笑ってたのか、話してたのか。


どういう性格だったかまで全て分からなくなっちゃったんだよね。



煌くんを忘れるということは、自分が無くなるってことだってその時になってわかった。



私にとって煌くんとは。


かけがえのない存在だ。
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