私(俺)の不器用な愛情表現
あの時、早く会いたいって思ったんだよね。
早く会って、煌くんの走りを見たいって。
あの時、煌くんがどこの高校に行ったか分からなかったのに。
何故か私はA高だって確信してた。
それが何故かは分からないけど。
煌くんの事になると、私の察知力は普段よりも何十倍も増すんだ。
なんて思っていたら、前はいなかったのに、煌くんが私の元に走ってきた。
「3月ぶりですね!」
「ほんと!練習にも誘ってくれなかったー。」
なんて不満を漏らすと煌くんはクスって笑った。