2/3片思い
7章 プレゼント
先生が少し恐い顔でにやけてる私を当ててきたけど、なんとか切り抜けた。

こういう時、度胸っていうか意識を一つに集中する力を発揮できるのは、剣道やってたお陰なんだよねぇ。

剣道やっててよかった。

大きく深呼吸する。

松川くんの背中をそっと見つめながら、またさっきの会話を思い出していた。

そうなんだねぇ。松川くんもマッキーファンだったんだー。

少し松川くんに近づけたみたいで嬉しい。

これからも、マッキーネタでお話できたらいいのに。

その時、先生が黒板にチョークが割れんばかりの勢いで何かを書き始める。

慌てて、ノートを広げた。


帰り道。

マヨに早速お礼を言わなきゃ!並んで歩いているマヨの腕に絡みつきながら言った。

「マヨー。本当に今日はありがとね!超ご機嫌だよー。」

マヨは「えへへ」って笑ってうつむいた。

「それにしても、マヨっていつもいい情報をゲットしてくるよね。マッキーは、どんな話題からそんな話になったのよぉ。」

うやらましいよ。

まったく。

きっと色んな会話を気兼ねなしにできるからこそだよね。

「あー。どんな話題からだったかな?あはは、忘れちゃったよ。」

マヨの横顔。

少し小さくなったように見えた。
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