裸足のシンデレラは御曹司を待っている
唇を重ねると少し開いた唇の間を直哉の厚みのある舌がぬるりと入ってくる。
歯の裏をなぞるように彼の舌が動き、口の中が唾液で溢れ出す。
深くなった口づけ、彼の舌は私の中で蠢いていた。

水の中にいるのに体が熱く感じてお腹の奥が疼いている。
何度も繰り返すキスが気持ちよくて、頭の中が蕩けていく。
ダメだと思っているのに、止められそうもない。

私を支えていたはずの直哉の手はブラウスの隙間から余裕のない手つきで入り込んでくる。
そして、背筋に沿って這い上がり、ブラのフックに手を掛けた。体を締めつけていたものがスルリを緩み、私は解き放たれた。

夏の強い日差しがふたりを照らし、ジリジリと熱に焼かれる。

水に濡れたブラウスの中を彼の手が這いまわり、背中から脇を通って胸のまろみを包んだ。胸の先端を指先で刺激され、体が反射的に跳ねた。
プールの水が動き、パチャッと水音が聞こえる。

「はぁ……ぁ」

口からは甘い息と鼻にかかった声が漏れ、それを直哉の唇がふさぐ。
苦しいのに抗う事も出来ずに受け入れて、私はいったいこの先どうしたいのか、わからないまま彼のキスに蕩けていく。

彼の舌が口の中で這いまわり上口蓋を舐められる。それは体の内側から撫でられる感覚で、酷く刺激された。

逃がしきれない熱がどんどんお腹の奥にたまり出し、ムズムズと膝をすり合わせる。
そのうえ、胸を包んだ大きな手が動き、先端を指の腹で摘まれると体の奥から湧き上がるような快感が押し寄せる。
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