夢みる少女は、寂しがり詐欺師に騙されない。

気付いたら

白い天井が見えた



夢かな?



夢だった?



「夢叶(ゆめか)、目が覚めた?
どお?具合」



「ママ…」



消毒の臭い

腕に繋がれた点滴の管



病院だ



私

いつからここにいる?



セミの声

夏だ

さっきの続き?



「救急車で病院に運ばれたって連絡来て
ビックリしちゃった
…
もぉ…心配させないでよ
…
軽い貧血みたいだけど
先生に病気のこと話したら
いつもの病院にも診てもらった方がいいって」



「うん、でも大丈夫だよ
今日は暑かったから…」



「大丈夫じゃないわよ
夢叶が倒れたの昨日の話よ
…
もぉ…このまま意識が戻らなかったら
どーしよーかと…
…
やっぱり手術した方がいんじゃないかな…
パパも心配してるし…」



1日経ったんだ



昨日は

ウサギのアパートに行って…



たしか

踏み切りでクラクラして…



ウサギから電話がきて

ウサギの声

聞こえた



あ、今日もウサギのアパート行くって

私、言ったよね?



「ママ、私行かなきゃいけないところある」



「なに言ってるの?
夢叶、自分の状況わかってる?
…
ね…お願い
手術、考えてみて…」



「うん…
もぉちょっと待って…」



「ちょうど夏休みだし
また先生に相談してみようよ」



「うん…そーだね…」



ウサギ

大丈夫かな?



昨日

あんな感じで出てきちゃった



自分の事より

ウサギが心配だった



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