社長の渇愛
「竪羽」
「ん?」

「真田ちゃん、元気にしてるかな?」

「さぁ、わかんない」
「だよね……」

竪羽と如月。
久しぶりのデートで、竪羽のマンションにいる二人。
あれから、突然心花は退職しマンションに監禁状態なのだ。

如月は亜伊に事情を聞くが“言いたくない。いいか!心花のことは、ここから消せ!”と、こめかみ辺りをトントンとされ一喝されたのだ。

そして更に━━━━

「いいか?お前は黒滝の女。
でもそんなこと、俺には関係ない。
心花を頭から消さねぇなら、殺るぞ!」
と、睨み付けられたのだ。


「耶夏」
「ん?」
「もう考えちゃダメだ」
「そうだね。でも、いい子だったなぁー
思いやりがあって、柔らかくて……」
「うん。そうだね!
僕と耶夏のこと、心配してくれてたもんなー」
「うん…」
「………」
「………」



「真田 心花は、もういない」
黒滝がポツリと言った。



「………」
「いや、違う。
“いなかった”んだ。わかった?」

「………」

「そう認識しないと……耶夏“も”消される」

「……そ…だね……」











今、真田 心花がどうしているかは………






亜伊“しか”知らない━━━━━━━
















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