Snow-White
「樹、」

私が呼べば、目の前の彼が振り返った。



偽物め。


「お客さんと久しぶりに会ったわ。」


樹、の変装をした魔女の胸にナイフを刺す。



「お前は白雪姫だろ、、、我に何をする?

いつ気が付いたのだ、、、」



「いつからかしら?

貴方がここに連れてきたときから、かしら?

ここはいつも家の形が違うわね?

あと、いつも林檎をくれるお婆さんと

彼らに変装をした貴方の匂いが同じだったのよ」



「、、、この世で一番美しいのは我だ。」



「そうかしら?ふふ。
さようなら。」













樹が私を森から出したのは確か。


いつ?いつ私は魔女の手のひらに連れてこられた?

ここから出る方法は?

もし、彼らと二度と会えなくなったのであれば?

その可能性は0ではない。


だとしたら、?

私がここから出るのも不可能?







ではなぜ?なぜ、、、?












なぜ、樹の声が聞こえるの?










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