復讐の果て ~エリート外科医は最愛の元妻と娘をあきらめない~
 これでもし啓介さんの浮気がなければ、私はとんでもない悪女だ。取り返しがつかないほどの酷い嘘をついて彼を傷つけた。

 せめて、あんなことは言わずに先に啓介さんの話を聞いていればよかったのに。それをしなかった私はもう啓介さんの信頼を失ってしまった。

 もう、後には引き返せない。真実がどうであったにしても。

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