火の力を持つ国王様は愛も熱い




専属使用人ってあんな事までするのかな…?



エドワード王様はそんな事する人じゃないっ…ローレンス王子様は昔から女たらしなところあったからそれでだよ。うん。


王族専用のバスタオルだけ持って急いでエドワード王様のお部屋へと戻った。
部屋の前で警備をしている兵士の人に頭を下げて中へと入った。


お部屋に戻るとエドワード王様は先程服を脱いだまま下着一枚で机に向かってお仕事をしている…


「もう戻ったのか?ちゃんと湯船に浸かって温まったのか?」

「はい……エドワード王様…申し訳ございません、羽織るものの用意もせずに…」

「すぐ風呂に入るんだから必要ないだろ…風呂にする。手伝え」

「はいっ」


お風呂のお手伝いって何…?
エドワード王様は今まで専属使用人はいなかったって話だけど、手伝い本当に必要なのかな?

そんな事考えたらダメだ…私でも出来るお仕事を考えてくださったのに。


エドワード王様のお部屋の奥に立派な専用の浴室がある。


小さい時に一緒に入れてもらった子供部屋の浴室とは全然違っていてかなり豪華だ。


浴室に入るとなんの前触れもなくエドワード王様は下着を脱ぎ捨てた。


「ふぁっ!?」

「なんだ?風呂なんだから脱いで当たり前だろ」

「は、はい…」


わぁ!見ちゃった……見ちゃった!


忘れなくちゃっ!


私は頭を横に振って今見てしまった物を忘れる努力をした。


エドワード王様……見られても全然恥ずかしがらずに堂々としてる。


そっか…私はエドワード王様の事好きだからドキドキしちゃうけど、エドワード王様は私の事そういう対象ではないんだもん。



仕事なんだからちゃんと気持ち切り替えなくちゃ…


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