西園寺先生は紡木さんに触れたい

「この間は本当にごめんね、私が至らないばかりに…。」


そう言ってテーブルに手をついて深々と頭を下げる千秋に「全然!千秋さんは悪くないですから!」と返した。


「いや〜圭統も喜ぶと思ったんだけどねえ。

…それよりさ、相談事って何!?花奏ちゃんに頼られるなんてお姉さん嬉しい〜!!」


そう身を捩って喜ぶ千秋に紡木は意を決して口を開いた。





「…私、綺麗になりたいんです。」


そう真剣な顔で千秋を見つめる紡木に、千秋はポカンと口を開けた。


「花奏ちゃんはもうすでに綺麗じゃない…?」


「えっ?いやっ、そうでもないですけど、ありがとうございます

…でも、違うんです。もっと大人っぽくなりたいっていうか…。」


「うんうん。」

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