無気力幼馴染は、家では私の世話係。

学校終わりの放課後。

担任の先生に頼まれて、私は明日使うという資料を運ぶのを手伝っていた。

教室にはまだ他の生徒も残っていたのに、なぜか選ばれた私。


面倒くさい。だるい。寝たい。

どこでもドアが落ちてないだろうか。


資料を持ってだらだらと渡り通路を歩いていたそのとき、


私は見てしまった。



「ずっと前から由宇先輩のことが好きでした!もしよければ付き合ってください!」


告白現場。

それもよりによって如月由宇が、

私の幼馴染が告白されている現場を。
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